よく噛めるようになりたい方へ
インプラントは入れ歯やブリッジなど歯を失った際の治療に代わる補綴歯科治療です。抜けた歯の負荷を他の歯に分散させたり、歯を削ったりすることなく、天然歯と同じような感覚で物を噛むことができます。
以前のインプラント治療では、骨が少ない場合など対応することができなかったり医師の腕によって治療の質が変わったりしましたが、近年のインプラント治療技術の進歩は骨造成を行うことで治療を可能にしたり、ガイドを使ったシステムで医師の腕にあまり左右されることなくインプラントを埋入できるようになったりとめざましいものがあります。
インプラントとは
インプラントとは、歯の失われた部分に人口の歯根(ネジのようなもの)を埋め込む義歯です。医療でインプラントというと骨折した時に骨を固定するためのボルト、美容目的などで胸にインプラントを埋め込むものなども含まるため、以前は「デンタルインプラント」などと呼ばれていましたが、昨今では歯科治療におけるインプラント治療がインプラントと呼ばれるのが一般化してきました。
こんな方にインプラントはお勧めです
- 入れ歯をしているが違和感を感じる、痛い、合わない
- 入れ歯のバネが見えている気がして人と話しづらい、笑いづらい
- 奥歯が抜けたためブリッジができない
- 入れ歯だと硬いものが噛みづらい
- ブリッジで両隣の健康な歯を削りたくない
インプラントで期待できること
1自分の歯と同じように噛むことができます
インプラントは顎の骨に埋め込む人口の歯です。ですので、物を噛んだりする時に天然の歯と同じように力をかけることができます。
2周りの歯に負担を掛けません
入れ歯やブリッジだと残っている歯に負担を掛けるため、支えている歯の寿命が短くなります。
3違和感がありません
入れ歯だと違和感があったり、合わないなどあると思いますが、インプラントにはそれがありません。また入れ歯と違って食べかすが詰まるなどもありません。
4歯を削る必要がありません
ブリッジの場合、失った歯の両側の歯を削る必要がありますが、インプラントの場合削る必要がありません。
5見た目が自然です
入れ歯の場合、バネの金属部分が見えてるような気がして、人と話すときに口を手でおおったり口を開けて笑えなかったりしますが、インプラントの場合、見た目は天然歯と遜色ないので口を開けることに抵抗を感じることがなくなります。
日本口腔インプラント学会の専門医が行います
日本口腔インプラント学会は口腔インプラント学のより大きな飛躍と円滑な発展を図ることを目的に1986年に発足された学会です。院長は日本口腔インプラント学会の専門医資格を取得しております。セミナーなどに参加しインプラント技術や研修など常に技術や知識を学んでおります。
※1972年に「日本歯科インプラント学会」と「日本デンタルインプラント研究学会」が各々設立されましたが、1986年に合併、「日本口腔インプラント学会」として新しく発足されました。
インプラント治療の流れ
1一次手術
所要時間:約30~120分
局所麻酔をし、歯肉を切開します。歯槽骨にインプラント体より少し小さめの穴をあけ、その穴にインプラントを埋入します。
埋入したインプラントに歯肉をかぶせた状態で縫合すれば、一次手術終了です。
2インプラントと骨の結合
治癒期間:約1.5ヶ月~6ヶ月
インプラントと骨が結合するまで約1.5ヶ月から長い方で6ヶ月間待ちます。この間に、インプラントの素材であるチタンと骨とがしっかりと結合し、自分の歯でいう、歯根と同じような役割を果たせるようになります。
3二次手術
所要時間:約30分 / 治癒期間:1~6週間
人工の歯を取り付ける準備をします。局所麻酔をして歯肉を切開しアバットメントを取り付けます。切開した歯肉を縫合すれば二次手術終了です。
この状態で、歯ぐきが治るまで1~6週間おきます。二次手術を行わない1回法の手術法もあります。
4人工歯冠の作製・装着
所要時間:約1週間
歯肉が治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。形や色などは患者様に合わせて作製し、インプラントにスクリューで固定します。噛み合わせの調整をして完了です。
インプラントへの固定は、人工の歯をセメントにより固定する方法もあります。
インプラント後のメンテナンス
インプラント治療後はメンテナンスへ移行します。インプラントの状況確認、ブラッシング指導などを行います。インプラントの寿命はこのメンテナンスに掛かってると言ってよいでしょう。インプラントの成功率は高いですが、稀に痛みがあったり骨の状態が良くないなどで再手術を行う場合があります。手術後、なにか異常を感じた際は早めにお問い合わせください。
インプラント以外の治療をご希望の方へ
インプラントは怖い…、高くて手が出せない、今まで使っていた入れ歯に愛着があるなど、インプラント以外の補綴歯科治療をご希望の方もいらっしゃると思います。当院では、薄くて丈夫な入れ歯、軽い入れ歯、入れ歯と分かりづらい入れ歯などのご提案もさせていただいております。